白版について
■白版はなぜいるの?
1.透明な材料に印刷するために、白色も必要。
通常プリントや印刷をする時、白は紙の白色を使用し表現されますが、クリアファイルは透明な材料(PPなど)に印刷するため、モニターや紙の上で白 色で表現されている部分は透明になってしまいます。そのため、白という色を他のカラーの色と同じように印刷しなければいけないのです。
2.絵柄を目立たせたり、中の書類を見えにくくするために白色を後ろから印刷する。
印刷に使用するカラーインキは透明インキなので、透明な材料に印刷をしても透けてしまいます。そこで、後ろから白色を印刷することによって不透明度を高め、絵柄を目立たせたり、中の書類を見えにくくすることができます。
3.白色もデザインできます。
白色の紙に白色で文字や絵を描いても目立ちませんが、クリアファイルの材料は透明なので、白色の文字や絵柄を印刷 することができます。白版の工夫で、とてもデザイン性の高いクリアファイルをつくることができます。
■白版のパターン(例)
1.全面に白を印刷する
全面に白を印刷することによって、中の書類を見えにくくします。
また、モニターやプリントした時に見えるイメージに一番近い状態になります。
(白く見えている部分が白で印刷される。)

※わかりやすいように白色を緑色で表現しています。
2.片面白や絵柄の後ろのみ白など、部分的に白を印刷する。
片面のみ白や、絵柄部分の後ろ部分にのみ白を印刷することによって、透明部分が残ります。白版の絵柄の作り方によって、モニターやプリントしたものの白く見える部分が、透明になる場合と白になる場合とがあります。

※わかりやすいように白色を緑色で表現しています。
3.白版をデザインとして使用する
カラーの色のない部分に、白色インキで文字や絵柄を入れ、デザインの一部として使用することが可能です。

※わかりやすいように白色を緑色で表現しています。
■白版の作り方
・カラー版と同じファイル内に、『白版』レイヤーを作成しデータを作成してください。
→新規スウォッチで、スポットカラー『White』を作成すると便利です。(図1・図2)
→新規スウォッチで、スポットカラー『White』を作成すると便利です。(図1・図2)

・白版はカラー版のオブジェクトより、0.1mm内側にいれて作成してください。(※1)
→Illustratorの場合、白を作成したいカラーのオブジェクトを白版レイヤーにコピーし、 『オブジェクト』→『パス』→『パスのオフセット』でオフセット幅を『-0.1mm』に設定すると、簡単に白版の作成ができます。(図3)
※1 印刷時の材料の伸びにより、絵柄から白色がはみでるのを防ぐためです。
→Illustratorの場合、白を作成したいカラーのオブジェクトを白版レイヤーにコピーし、 『オブジェクト』→『パス』→『パスのオフセット』でオフセット幅を『-0.1mm』に設定すると、簡単に白版の作成ができます。(図3)
※1 印刷時の材料の伸びにより、絵柄から白色がはみでるのを防ぐためです。
